勲章・記章について

日本の勲章・記章には以下のようなものがあります。
なお以下は旧栄典制度(各勲章の制定〜平成15年春の叙勲まで)のデータです。
平成15年秋の叙勲より現行の制度に移行し、名称変更、一部等級の廃止など
変更された部分があります。


勲章

名称
等級
制定
備考
綬の柄
菊花章
大勲位菊花章頸飾
明治21年
日本の勲章の中では最高位の物であり、
大勲位菊花大綬章
を授章した者でなければ
授章できない。頸飾(けいしょく)の名が示す
通り首からかける物なので、綬はない。
皇族の受賞者が多いが、皇族以外では
功績のあった総理大臣や、戦前には軍人
にも与えられている。外国の国家元首に
与えられる場合もあるが、この場合は
大勲位菊花大綬章を授章していなくても
与えられることがある。海軍の受賞者
としては、東郷平八郎元帥あたりが有名。
なし
大勲位菊花大綬章
明治9年
頸飾の次に高位の勲章。
こちらも頸飾と同じく皇族や総理大臣の
受賞者が多いが、親王以上の男子は無条件
で与えられる。

金鵄勲章
功一級
功二級
功三級
功四級
功五級
功六級
功七級
明治23年
(昭和22年廃止)
戦功のあった軍人及び軍属
与えられる。文官や民間人は授章
資格がない。現在は廃止されており、
戦前に授章した者も装着できない。
なぜなら、軍隊がないから。

旭日章
勲一等旭日桐花大綬章
明治21年
旭日章ではあるが、勲一等旭日大綬章の
さらに上の等級であり、綬も他の一等から
八等までとは異なる。

勲一等旭日大綬章
勲二等旭日重光章
勲三等旭日中綬章
勲四等旭日小綬章
勲五等双光旭日章
勲六等単光旭日章
勲七等青色桐葉章
勲八等白色桐葉章
明治8年
日本で一番最初に制定された勲章で、
国家に功績のあった男子に与えられる。
宝冠章と同格。

宝冠章
勲一等
勲二等
勲三等
勲四等
勲五等
明治21年
功績のあった女子に与えられる。
旭日章と同格。天然真珠を多く使用して
作成されるため、一つ当たりのコストは
旭日章より高い。

勲六等
勲七等
勲八等
明治29年
瑞宝章
勲一等
勲二等
勲三等
勲四等
勲五等
勲六等
勲七等
勲八等
明治21年
年功に対し与えられる。
最初は男子のみだったが、大正8年に
女子にも与えられることになった。

文化勲章
昭和12年
文化の発達に関し特に顕著な功績のある者に
与えられる。制定時期が比較的新しいことや
文化の発達に関する功績という叙勲規定もあり、
軍人にはあまり縁のない勲章。

参考までに、以下は旧制度と現行制度の対比です。

旧制度(平成15年春まで)
現行制度(平成15年秋以降)
名称
等級
名称
等級
変更点
菊花章
大勲位菊花章頸飾
菊花章
変更なし
大勲位菊花大綬章


桐花章
桐花大綬章
旭日章の最上位から独立する形で、別系統の
勲章として新設。旭日章の上位、菊花章の下位。
本体のデザインや綬の柄については、旧制度の
勲一等旭日桐花大綬章と同じ。
旭日章
勲一等旭日桐花大綬章
勲一等旭日大綬章
勲二等旭日重光章
勲三等旭日中綬章
勲四等旭日小綬章
勲五等双光旭日章
勲六等単光旭日章
勲七等青色桐葉章
勲八等白色桐葉章
旭日章
旭日大綬章
旭日重光章
旭日中綬章
旭日小綬章
旭日双光章
旭日単光章
最上位であった旭日桐花大綬章が旭日章から
独立し別系統となった。名称から等が省かれ、
名前のみとなる。旧制度の七等と八等に相当する
等級は廃止となり、単光(旧制度の六等)から
始まる。また、授章規定が女子にも拡大された。
宝冠章
勲一等
勲二等
勲三等
勲四等
勲五等
勲六等
勲七等
勲八等
宝冠章
宝冠大綬章
宝冠牡丹章
宝冠白蝶章
宝冠藤花章
宝冠杏葉章
宝冠波光章
名称が、等級から各章ごとの名前に変更された。
旭日章の授章規定が女子にも拡大されたため
現制度では外国人に対する叙勲など、ごく限られた
機会にのみ運用される。
瑞宝章
勲一等
勲二等
勲三等
勲四等
勲五等
勲六等
勲七等
勲八等
瑞宝章
瑞宝大綬章
瑞宝重光章
瑞宝中綬章
瑞宝小綬章
瑞宝双光章
瑞宝単光章
名称が、等級から各章ごとの名前に変更された。
名前は旭日章のものと一致している。旧制度の
七等と八等に相当する等級は廃止され、綬も
新たに下記の柄へ変更となった。

文化勲章
文化勲章
変更なし

現行の勲章については、内閣府賞勲局のサイトで画像などが閲覧できます


記章(従軍記章)

名称
制定
備考
綬の柄
明治7年従軍記章
明治8年
台湾討伐に従軍した者に与えられた。
日本で初めて制定された記章。

明治27、28年従軍記章
明治28年
日清戦争に従軍した者に与えられた。

明治33年従軍記章
明治35年
北清事変に従軍した者に与えられた。

明治37、38年従軍記章
明治39年
日露戦争に従軍した者に与えられた。

大正3、4年従軍記章
大正4年
最初は第一次大戦の青島攻略に従軍した
者に与えられた。が、後にシベリア出兵
従軍した者に対応するため、名前を
「大正3年乃至9年戦役従軍記章」とした。

大正3年乃至9年戦役従軍記章
大正9年
戦捷記章
大正9年
第一次大戦の連合軍戦勝記念の記章。
第一次大戦に従軍した者に与えられた。

昭和6年乃至9年従軍記章
昭和9年
満州事変及び上海事変に従軍した者に
与えられた。

支那事変従軍記章
昭和14年
(昭和21年失効)
支那事変に従軍した軍人に与えられた。

支那事変記念章
昭和17年
(昭和21年失効)
支那事変に従軍した軍人以外の者に与えられた。

大東亜戦争従軍記章
昭和19年
(昭和21年失効)
大東亜戦争に従軍した者に与えられる
はずだった。

※支那事変と大東亜戦争以外の記章についても、失効が明文化されていないがすでに効力はない




記章(記念章)

名称
制定
備考
綬の柄
大日本帝国憲法発布記念章
明治22年
明治22年の大日本帝国憲法発布式に
参加した奏任官以上の者に与えられた。

大婚25年祝典之章
明治27年
明治天皇と昭憲皇太后の結婚25周年の
記念式典参列者に与えられた。

皇太子渡韓記念章
明治42年
明治40年に皇太子嘉仁親王の渡韓に関係した
日韓の皇族と奏任官以上に与えられた。

韓国併合記念章
明治45年
併合に関わった者、在勤した官吏や朝鮮王族
などに与えられた。

大礼記念章(大正)
大正4年
大正天皇即位の式典に参加した者などに
与えられた。

第1回国勢調査記念章
大正10年
第1回の国勢調査業務に関わった者に
与えられた。

大礼記念章(昭和)
昭和3年
昭和天皇即位の式典に参加した者などに
与えられた。

帝都復興記念章
昭和5年
関東大震災復興の業務に関わった者に
与えられた。

朝鮮昭和5年国勢調査記念章
昭和7年
当時併合中だった朝鮮の国勢調査業務に
関わった者に与えられた。

紀元2600年祝典記念章
昭和15年
昭和15年(皇紀2600年)の紀元節祭参列者、
業務に関係した者に与えられた。

略綬についてはこちらを参照



※このコンテンツの一部は斑鳩堂様の協力を得て作成いたしました

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